「RS(レジスタントスターチ)」とは

 

「RS(レジスタントスターチ)」は水に溶けないでんぷんの一種(難消化性でんぷん)で、私たちの体内で食物繊維として働きます。
また、ビフィズス菌を増やす働きに優れています。

難消化性でんぷん (Resistant Starch; RS)は「健常人の小腸管腔内において消化吸収されることのないでんぷんおよびでんぷんの水解物の総称」と定義されています。
でんぷんは1970年代まで、小腸で完全に消化され、その100%がぶどう糖として吸収されると考えられてきました。しかし、1980年代に、多量のでんぷんがヒトの大腸から発見され、消化され難いでんぷん (レジスタントスターチ) の研究が始まりました。

※ 日本栄養・食糧学会誌, 61(1), 3-9(2008) / 澱粉科学, 38(1), 51-54(1991)

でんぷんと食物繊維の違い

「RS(レジスタントスターチ)」は体内で食物繊維として働きますが、食物繊維と成分は異なるものです。
ぶどう糖がα結合したものがでんぷん(アミロース)で、β結合したものが食物繊維(セルロース)です。でんぷんは消化酵素で分解されますが、食物繊維は消化酵素で分解されません。
食物繊維は、体内でビフィズス菌などの栄養として働きます。

現代人の食事による食物繊維は不足しがち

国民健康・栄養調査によると、日本人の食物繊維摂取量は下がりつづけ、厚生労働省が策定した食事摂取基準(2010年版)の数値を、ここ数十年間下回っています。 (食事摂取基準 2010:男性19g以上/日、女性17g以上/日)
毎日の食事では不足しがちな食物繊維を補うことが大切です。

日本食物繊維学会の提唱している食物繊維の定義

食物繊維は広くは「ルミナコイド」と言われ、「非でんぷん性」と、「でんぷん性」に分類されます。
「RS(レジスタントスターチ)」は、難消化性デキストリンとともに、でんぷん性の食物繊維に分類されます。

「RS(レジスタントスターチ)」と「難消化性デキストリン」の大きな違いは、「RS(レジスタントスターチ)」は水に溶けない不溶性食物繊維であり、「難消化性デキストリン」は水溶性の食物繊維であることです。
不溶性の「RS(レジスタントスターチ)」は、水分を吸収しそのまま保つ性質をもち、満腹感を持続し、お腹がすきにくくなります。また、最後までしっかり届いて、ビフィズス菌を増やす働きもあります。

身近な食べ物にも含まれる「RS(レジスタントスターチ)」

「RS(レジスタントスターチ)」は、幅広い穀物に含まれており、毎日の食事の中で自然に摂れる素材です。
しかし、一日の摂取量は6~20gを推奨されており、食材から毎日たくさん摂るのは大変です。

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