脂肪酸の種類について

食品に含まれる脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、不飽和脂肪酸は、脂肪酸を構成する炭素の結合の仕方によって一価と多価に、多価はさらにn-6系とn-3系とに分けられます。植物油に含まれるオレイン酸は一価不飽和脂肪酸、リノール酸はn-6系、α-リノレン酸はn-3系の多価不飽和脂肪酸に分類され、植物油が不飽和脂肪酸をとるのに適していることが分かります。
大切なのは植物油を毎日の食事に上手に取り入れること。それがバランスのよい脂肪酸摂取につながります。たとえば、肉はたんばく質やミネラルも含む重要なエネルギー源ですが、その脂肪には、飽和脂肪酸とコレステロールが多く含まれています。これらをとり過ぎると血中のコレステロールが増加し、やがては動脈硬化を招く可能性も。一方、植物油の脂肪は主に不飽和脂肪酸からできていて、これには血中コレステロールを減らす働きがあります。つまり両方をバランスよくとるとデメリットは解消され、互いの栄養価値もアップするのです。脂肪酸だけでなく他の栄養面から考えても、いろいろな食品を偏りなく適量とるのがベストと言えるでしょう。
2016年に文部科学省、厚生労働省、農林水産省の共同で作られた食生活指針では、過剰摂取に気をつけて、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとることが推奨されています。

多くの栄養的メリットをもつ植物油

効率のよいエネルギー源
脂質は糖質、たんぱく質と並ぶエネルギー源。植物油はその優秀な供給源です。たとえば糖質の代表選手、ご飯のエネルギー量は、茶碗1杯で約250kcal。植物油なら大さじ2杯強でこれをとることできます。植物油は効率よくエネルギーをとりたいときにぴったりの食品なのです。
不飽和脂肪酸が豊富
油脂はいくつかの脂肪酸から構成されています。その中の不飽和脂肪酸は、人の成長や健康のための重要な役割を果たしています。特に植物油に多く含まれるリノール酸、αーリノレン酸は必須脂肪酸と言われていて人の体内では合成できないもの。ですから、植物油をはじめとする食品からとる必要があります。同様に、植物油に豊富に含まれるオレイン酸も不飽和脂肪酸。これは体内でも合成できますが、植物油ならより効率よく、確実にとることができます。
ビタミンEがとれる
植物油には、ビタミンEも豊富に含まれています。あまり知られていませんが、日本人はビタミンEの約30%を植物油からとっているのです。ビタミンEは抗酸化ビタミンの代表的なもので、細胞を酸化から守ってがん予防に有効と言われます。また血管を強め、血液循環をよくし、貧血予防にも効果的。さらに老化のスピードを抑えるといううれしい働きも期待されます。

出典:一般社団法人日本植物油協会「pichi pichi!うつくしい 元気、植物油」

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