トランス脂肪酸と当社の取り組みについて はじめに

  • 1.

    当社は、行政が発信している「脂質自体は重要な要素ではあるが、近年の食生活の変化により脂質の過剰摂取が懸念されており、トランス脂肪酸だけを必要以上に心配せず、飽和脂肪酸等、脂質全体の摂取量に十分配慮し、バランスのよい食事を心がけることが大切」というスタンスと、「日本では通常の食生活においてトランス脂肪酸の摂取量は問題のないレベルである」という見解を尊重しております。

  • 2.

    当社は、より皆様に安心して召し上がっていただくために、政府、業界団体の指針でもある、トランス脂肪酸の低減に継続的に取り組んでおります。

世界保健機関(WHO)の見解と日本の現状は?

世界保健機関(WHO)の見解と日本の現状は?

世界保健機関(WHO)は心血管系疾患のリスクを低減し、健康を増進するための目標として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー比1%未満に抑えるよう提示しています。日本では内閣府食品安全委員会が評価書の中で、その値は0.3%であり、「日本人の大多数がエネルギー比1%未満で、また、健康への影響を評価できるレベルを下回っていることから、通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる」と報告しています。
近年では、日本でも食生活の変化により脂質の過剰摂取が懸念されておりますが、内閣府は、トランス脂肪酸だけを必要以上に心配せず、脂質全体の摂取量に十分配慮し、バランスの良い食事を心がけることが大切であると説明しています。
(参考文献:食品安全委員会「食品中に含まれるトランス脂肪酸」評価書より)

日本の食生活では特にトランス酸だけを必要以上に心配せず、むしろ、脂質の取りすぎに気をつけてバランスのよい食事を心がけることが大切なのね

トランス脂肪酸だけを気をつけていればいいの?

トランス脂肪酸だけを気をつけていればいいの?

トランス脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸や塩分にも気をつける必要があります。
食品安全委員会によると、日本人の飽和脂肪酸については、摂取目標量の上限(エネルギー比7%)を超える性・年齢階級があることに留意する必要があると報告しています。
<日本人の飽和脂肪酸の年齢層別摂取量の中央値(エネルギー比)※>
女性:7.4%(20~29歳)、7.3%(30~39歳)※食品安全委員会「食品中に含まれるトランス脂肪酸量」評価書より
飽和脂肪酸も摂り過ぎると、悪玉コレステロールを増やし、心疾患のリスクを高めると予想されています。
また塩分については、H28年厚生労働省の調査で日本人1日あたりの食塩摂取量の平均は成人男性で10.8g、成人女性で9.2gであり、目標量(1日あたり成人男性8.0g未満、成人女性7.0g未満)を超えていることが分かりました。食塩を取りすぎると高血圧やがん、脳卒中のリスクが高くなることが示されており、減塩はこれらの生活習慣病の予防に有効であると考えられるとしています。
(参考文献:農林水産省 脂質による健康影響より)
(参考文献:食品安全委員会 食品に含まれるトランス脂肪酸の食品健康影響評価の状況についてより)
(参考文献:農林水産省すぐにわかるトランス脂肪酸)

トランス脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸を含めた脂質や、塩分の取りすぎにも十分注意する必要があるということなのね。

トランス脂肪酸って部分水素添加油脂(PHOs:Partially Hydrogenated Oils)のことなの?

トランス脂肪酸って部分水素添加油脂(PHOs:Partially Hydrogenated Oils)のことなの?

イコールではありません。水素添加油脂とは、主に液体の油を固体にして安定性や物性を改良するため、油を構成する脂肪酸の二重結合部分に水素を付加して単結合とした油脂のことです。これを部分的に行ったのが部分水素添加油脂(PHOs)です。水素添加の際、一部の二重結合がトランス化してトランス脂肪酸が生成されます。
(完全に水素添加されて二重結合がなくなるとトランス脂肪酸にはなりません。)

トランス脂肪酸は、油脂の加工(部分水素添加)により生成されるだけでなく、牛や羊の肉や乳、バターなどのその他乳製品のような天然の食品中にも存在します。また、油脂を精製(脱臭)する工程でも生成されます。

尚、由来の異なるトランス脂肪酸を区別できる分析法は確立されておらず、また、油脂の加工(部分水素添加)や精製でできるトランス脂肪酸と天然に存在するトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのかどうか十分な証拠はありません。
つまり気をつけなくてはいけないのは、どのトランス脂肪酸を減らすのかではなく、脂質の取りすぎに気をつけて、バランスのよい食事をとることが大事ということなのです。
(参考文献:農林水産省すぐにわかるトランス脂肪酸)

トランス脂肪酸には天然にできるものと、油脂の加工(部分水素添加)・精製でできるものとあるのね。またそれらに関して健康に及ぼす影響に違いがあるかは十分な証拠がないのね。

米国での部分水素添加油脂の使用制限について教えて

アメリカでの部分水素添加油脂の使用制限について教えて

2015年6月16日に、アメリカ食品医薬品庁(FDA)は「部分水素添加油脂(PHOs)をGRAS(一般的に安全と認められる物質)の対象から除外する規制を決定(2018年6月18日から規制を開始)」を公表しました。
この決定は、トランス脂肪酸を継続的に過剰摂取することで、冠動脈疾患のリスクを高めることがわかってきたこと、アメリカではトランス脂肪酸の摂取エネルギーに占める割合が平均2.2%と高いこと、そしてPHOsが工業的に作られるトランス脂肪酸のアメリカ人への主要な供給源になっていることによります。
(参考文献:日本植物油協会 植物油information 第97号)

J-オイルミルズはトランス脂肪酸の低減に取り組んでいるの?

J-オイルミルズはトランス脂肪酸の低減に取り組んでいるの?

当社では、従来よりマーガリン類に最適な油脂の開発を行っております。
油脂加工技術により数種類の原料油脂を開発し、これらをブレンドすること、さらに独自の乳化技術を用いて、トランス脂肪酸の低減と、ぬりやすさ、おいしさの両立を実現しています。
2016年3月からは「バター好きのためのマーガリン」を除き、トランス脂肪酸低減の一環として、家庭用マーガリン類に部分水素添加油脂を使用しておりません。また、「バター好きのためのマーガリン」には香料に微量な部分水素添加油脂が含まれておりましたが、18年4月以降製造分より部分水素添加油脂を使用しないものに変更いたします。
今後も、皆様に安心して召し上がっていただくために引き続き、トランス脂肪酸の低減に取り組んで参ります。
更に、トランス酸についての詳しい情報は、下記サイトをご確認ください。
http://www.j-oil.com/sp/trans_fat/

「当社 マーガリン類のトランス脂肪酸含量」

トランス脂肪酸低減の一環として、ラーマ製品には、部分水素添加油脂は使用していないのね。

商品名 トランス脂肪酸 飽和脂肪酸 コレステロール
ラーマ バターの風味 0.1(g/商品10g) 2.2(g/商品10g) 検出せず(※)
ラーマ ベーシック 0.1(g/商品10g) 1.9(g/商品10g) 検出せず(※)
ラーマ バター好きのためのマーガリン 0.1(g/商品10g) 2.3(g/商品10g) 0.1(mg/商品10g)
ラーマ ひまわり 0.1未満(g/商品10g) 1.7(g/商品10g) 検出せず(※)
ラーマ お菓子作りのためのマーガリン 0.1(g/商品10g) 2.4(g/商品10g) 0.3(mg/商品10g)
ラーマ オリーブ&バターの風味 0.1(g/商品10g) 1.8(g/商品10g) 0.4(mg/商品10g)
New!カルピスソフト 0.1(g/商品10g) 1.6(g/商品10g) 検出せず(※)

ラーマ プロ・アクティブ

0.1(g/商品15g)

2.6(g/商品15g)

検出せず(※)

※ コレステロールの“検出せず”とは、分析可能な数量(0.1mg)未満であることを意味します。

  • ●1食あたりのラーマの量を10gと推定しています。但し、ラーマ プロ・アクティブについては、特定保健用食品として1日15gを摂取することを推奨しているため15gあたりで表記しています。
  • ●トランス脂肪酸の含有量については、消費者庁公表「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」に記載されている分析方法を参考にした方法による参考値です。
  • ●飽和脂肪酸およびコレステロール含量については消費者庁の栄養表示基準関連通知に記載の方法による参考値です。

トランス脂肪酸Q&A

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