SAKIKO YAMASHITA
山下 紗貴子
サプライチェーン
コントロールセンター
資材部
2012年入社
人間科学部卒業
J-オイルミルズの調達部門は大きく2つに分かれています。ひとつは油の素となる大豆や菜種などを仕入れる原料部で、私のいる資材部はそれ以外、たとえば、ボトルやラベル、段ボールといった製品を構成するのに欠かせない包装資材から、製品に付加価値を付ける香料や乳化剤、さらに製品を生産するうえで必要な化学品などの調達を行っています。
この仕事で最も気をつけなければいけないのが、安定した資材の確保です。必要な包装資材が一つでも欠けてしまうと、工場で油を生産しても販売することができず、事業がストップしてしまいます。それだけに、安定調達は絶対的な使命なのです。
私が入社する前のことですが、2011年の東日本大震災の際には関東から東北にかけての広いエリアで工場や流通網が被害を受けたため、一部の資材の調達が困難になるなど、大きな混乱が生じました。それを教訓に仕入先や輸送ルートの多重化を進め、今は地震や気象災害など突発的な問題が発生しても事業が継続できるよう、サプライチェーン全体での継続性を考慮しています。
私たちが追求する「安定」には、もうひとつ品質安定性の向上という課題があります。製品への評価は油等の中身だけでなくボトルやラベル等の包装資材にも及びますし、段ボール等梱包資材も輸送に大きく関わる重要な資材です。したがって、それぞれの品質を厳しくチェックし、J-オイルミルズというブランドを守るのも私たちの役目なのです。
このため、仕事をしていくうえで、「自分の目で見る」という信念を守り続けています。事務系の仕事はデスクワークに偏り、ついついパソコンの画面や書類上だけで処理をしがちですが、それでは責任を全うしたとはいえません。したがって、私はできるだけ現場まで足を運び、自分の目で確かめ、スピード感と正確さをもって業務に取り組むようにしています。
以前、担当していたサプライヤーで、供給と品質が不安定となるという問題が生じました。しかし、価格面や技術面では優れた会社であるということを私自身理解していました。そこで、そのサプライヤーの良さを生かすことができるよう供給安定化、品質向上を目標として、工場、製造現場を何度も訪れ、担当者との打ち合わせを重ねながら、生産の改善点を探っていきました。その結果、問題は完全に解決し、今では重要なサプライヤーのひとつになっています。私たちの仕事はJ-オイルミルズを守るだけでなく、サプライヤーと共に成長していく役目も持っているので、今後も目標を共有し、同じ目線で協業をしていくつもりです。
資材部にいておもしろいのは、調達だけでなく製品の開発にも深く関われることです。新しいコンセプトの商品であれば容器のデザインなども大きな要素になりますので、サプライヤーと一緒になり、完成させていきます。
私が実際に手掛けたのは、摘みたての果実を搾ることでフレッシュな味わいを実現した新タイプのオリーブオイル「FRUTIA PREMIUM(フルーティアプレミアム)」の開発でした。このときは企画段階から事業部と打ち合わせを重ね、商品の特性をボトルやラベルで表現できるように考えたのです。
「安定」が絶対の資材部ですが、このような開発案件も含め、私自身もっといろいろ挑戦していきたいと思っています。たとえば、資材によってはあえて複数調達をやめ、サプライヤーを1社に絞ることで価格の引き下げと品質の向上を図るといった戦略もあるでしょう。状況に応じた柔軟なアプローチにより、調達力を強化できるよう、現在、論理的思考力を強化する社外の研修を受講し、課題の発見から、解決、成果まで確実に結び付けられる力を高めていこうと努力しています。
J-オイルミルズではそのように社員ひとりひとりが自分なりの目標を達成するためにがんばっており、だからこそ、私も自身の目標をもって仕事に励むことができるのです。
甘いものがとにかく好きなので、休日には新しいスイーツを求め、カフェ巡りをしています。関西出身だけに、有名なお店が多い東京は刺激が多く、毎回、楽しみです。その他、仕事終わりにヨガスタジオでリラックスしたり、週末にはライブやフェスに行くなど、都内生活を楽しんでいます。