油には、その種類によっておすすめの活用法や料理法があります。 油と一緒に摂ると、吸収がよくなる栄養素もあるんです。 油の特徴を活かしたおすすめレシピをご紹介します。
焼く・炒める
炒め物を上手に作るコツは、材料や鍋の準備をしておいて、強火で一気に仕上げることです。そのためのポイントは、野菜など材料の切り方をそろえること。火が通りにくいものは揚げたりゆでたりしておきます。高温を効率よく利用するため、鍋全体に油をよくなじませることも大切。その鍋に、材料の8~10%の炒め油を入れて十分に熱し、火が通りにくい材料から先に炒めます。こうすると、しゃきっとしたおいしい炒め物に仕上がります。
揚げる
天ぷら、から揚げ、フライなどの揚げ物は、からっと香ばしく仕上げるのがポイントです。そのためにはまず、適温で揚げることが大切。揚げ油は野菜が170℃くらい、肉や魚は175~180℃が基本になります。一度に揚げる量は油の温度が下がりすぎないように油の表面積の1/2~2/3までにし、揚げている途中で軽く混ぜたり返したりして均ーに火を通します。鍋は深めのフライパンなど口が広いほうが蒸気がとびやすく、からっと揚がります。
あえる
サラダや中国風のあえ物などの植物油を使った料理は、シンプルなだけに下ごしらえなどにちょっと気をつけただけで、ぐんとおいしくなります。いちばんのポイントは材料の水切り。生でもゆでたものでも、水気をしっかり切らずにドレッシングや油であえると、水っぽくなります。また、あえるのは必ず食べる直前に。サラダなどはテーブルで油やドレッシングをかけ、あえたらすぐいただきます。油はハーブオイルや辛み油などを使うのもよいでしょう。
出典:一般社団法人日本植物油協会「pichi pichi!うつくしい 元気、植物油」を参考に作成