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たんぱく質危機対応

概要

世界の人口増加や、環境変化に伴う食糧不足が懸念されていますが、なかでも肉や魚等に含まれるたんぱく質の将来的な不足が特に問題となっており、「たんぱく質危機」と呼ばれ、世界的な課題とされています。畜産には家畜のえさとなる穀物や水、穀物を育てるための農作地などの多くの資源が必要です。さらに、牛の胃腸から排出されるメタンはCO2に次いで影響が大きな温室効果ガスであり無視できない環境問題です。 そこで、近年、動物性たんぱくより環境負荷の小さい植物性たんぱくを活用した代替食品の開発に期待が集まっています。
当社は、「あぶら」「でんぷん」「たんぱく」の素材と、当社独自の技術を組み合わせることにより、おいしく、健康的で、低負荷な食品を供給し、人々の健康や環境負荷低減に貢献する取り組みをすすめています。

取り組み

  • プラントベースフード(PBF)

    当社は2020年5月にPBFの一般消費者向け製品を展開する世界有数の企業 Upfield GEC Limited社(アップフィールド社)との間で、「Violife(ビオライフ)」の日本国内における独占輸入・販売に関する契約を締結しました。アップフィールド社との提携により、今後、成長が期待される国内乳系PBF※市場へ参入し、PBF製品を将来に向けた新たな収益の柱として育成していきます。
    2021年秋より「Violife(ビオライフ)」のブランド名で、家庭用の植物性チーズを関東エリアで発売、2022年2月よりAmazon マーケットプレイスで発売、3月には全国発売へと拡大しました。 業務用商品についても大手カフェチェーン店に採用されるなど、売上を伸ばしています。また当社はテクスチャー素材(スターチ)やフレーバーオイル「JOYL PRO®(ジェイオイル プロ)」、植物性たんぱく素材を含めた当社製品の組み合わせにより、植物性たんぱくだけでは成し得ないジューシー感や肉粒感の付与、異風味のマスキングを可能にいたしました。 徹底的に「おいしさ」にこだわったプラントベースミートを外食、中食のお客様へご提案し、高いご評価をいただいています。 Violife(ビオライフ)の販売に留まらず、社会的に関心が高まっているプラントベースフードの拡大により「おいしさ」にこだわりながら、「健康」や「環境負荷の低減(低負荷)」の実現に向けてアプローチしていきます。