地域社会への貢献と協働
概要
企業が持続的に発展を遂げていくためには、各方面のステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを深め強化していくことが欠かせません。
創業から1世紀を超える歴史を有する企業が統合して誕生した当社は、工場が立地する地域はもとより、全国に商品やサービスをお届けすることで各地のステークホルダーの皆様と深いつながりを築いてきました。今後も当社が地域の皆様に愛され、共に発展できるよう様々な形で協働していきます。また地域社会との関係強化だけではなく、J-オイルミルズにふさわしい社会貢献のあり方を今後も模索し、すべてのステークホルダーの皆様との対話を重視することで社会に広く貢献していきます。
ステークホルダーとの対話
当社は、信頼性を高め、企業価値を中長期的に向上させるため、ステークホルダーとの対話を積極的に推進しています。
SDGsなどグローバルでの社会課題の解決や、ESG視点での自社戦略の構築などに関心が高まる中で、お客様、お取引先、株主・投資家、地域社会、NPO・NGO、アカデミア、従業員など、様々なステークホルダーの皆様と情報を共有し、課題解決や戦略構築に協働して取り組むことを目指し、対話を進めています。コミュニケーション推進の基盤として情報開示も強化しています。IR活動においては、投資家・アナリストとの個別面談やラージミーティングを通じた対話を実施し、広報活動においても自社商品や活動に関するリリースの頻度を向上させました。
2023年には、社長と常務、生産担当の役員が、J-オイルミルズレポートの第三者意見をいただいている特定非営利活動法人循環型社会研究会の山口 民雄氏と対話会を実施しました。対話会では、当社の環境に関する取り組みをご紹介した後、今後当社がどのように取り組みを発展させていくべきか等活発な意見交換を行いました。今後も、ステークホルダーとの対話を通じて、社会からの期待や要請を把握し、より発展的な取り組みを推進することでサステナブルな社会の実現に貢献いたします。
ステークホルダー | 主な期待・要請 | 主な対話手段 | 頻度 |
---|---|---|---|
お客様 |
食の安心・安全 顧客満足の追及 コンプライアンス(法令順守) 信頼関係の構築 |
お客様相談室 |
通年 |
公式SNSでのコミュニケーション |
随時 | ||
日々の営業活動・取引によるコミュニケーション |
通年 | ||
ソリューション提案 |
通年 | ||
企業調査アンケートへの対応 |
通年 | ||
従業員 | 労働安全衛生 健康経営の推進 DE&Iの促進 働き方改革&エンゲージメントの向上 ダイバーシティ&インクルージョンの推進 成長機会の提供 コンプライアンス(法令順守) |
社員意識調査 |
毎年 |
従業員研修 |
随時 | ||
CDP(キャリアデベロップメントプログラム) |
毎年 | ||
社内報、イントラネットによるコミュニケーション |
随時 | ||
ヘルプライン(社内通報窓口) |
通年 | ||
パルスサーベイ |
随時 | ||
キャラバン(社長と全従業員との対話) |
通年 | ||
JOYL Talks(他部門交流会) |
毎月 | ||
Joy for Life ダイニング(タウンホールミーティング) |
年2回 | ||
お取引先 | 食の安心・安全 持続可能なサプライチェーンの構築 公平・校正な取引 |
調達方針に関する説明や意見交換 |
随時 |
原料原産地における生産者との対話 |
随時 | ||
CSR調達セルフ・アセスメント調査の実施 |
随時 | ||
株主・投資家 | 適時適切な情報開示 対話 企業価値の向上 適正な利潤還元 |
定期株主総会の実施 |
年1回 |
決算説明会の実施 |
年4回 | ||
スモール・ラージミーティングの開催 |
随時 | ||
個別取材への対応、ESG関連投資家との面談 |
随時 | ||
地域社会 | 地域社会への貢献と協働 |
工場が隣接する地域のボランティア(清掃活動など) |
随時 |
地域イベントへの協賛 |
随時 | ||
地域活動の支援、社会貢献活動 |
随時 | ||
NPO・NGO等 | グローバルな情報収集 知見の共有 |
社外有識者、NGO、NPO、業界団体との対話 |
随時 |
アカデミア | 技術・知見・人材の共有 |
共同研究 |
随時 |
寄付講座など |
随時 |
取り組み
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地域・工場の取り組み
当社グループは、全国各地に生産拠点を持ち、各地域の皆さまとの関わりを大切にしています。各生産拠点は日頃から地域の皆さまとの交流を通じ、ご意見やご要望をお聞きすることで、さまざまな角度から事業活動の改善に取り組んできました。静岡事業所、横浜工場、神戸工場などの各生産拠点では、「地域社会・環境への貢献」「周辺地域の美化」「社員の環境意識向上」「労使連携の強化」などを目的とし、かねてより清掃活動に取り組んでいます。
2022年10月、台風15号の影響により静岡県清水区で発生した大規模な断水に対応するため、静岡事業所では地域住民の方々や施設に飲料水や生活用水の配布を実施しました。今後も地域の皆さまとの対話を重 ねながら、各地域の課題解決に取り組むとともに、災害時においても地域社会に貢献することで、地域社会とのさらなる共生を目指します。 -
食育活動
J-オイルミルズは、油脂に関する豊富な知識と経験を活かし、食育活動を行っています。2019年に開催された「夏休み宿題・自由 研究大作戦」では、当社のオリーブオイルマスターソムリエが、小学生とその保護者を対象にオリーブオイルの歴史と味の違いについてオリーブオイルのテイスティング講義を行い、多様な食への興味・関心を育んでいます。
当社のオリーブオイルソムリエなど国内のオリーブオイルに関する有資格者は100名を超え、神戸や小豆島などのオリーブイベン トに講師を派遣して、オイルを通じた食の健康、メニューの紹介などの啓発活動を行っています。 -
子どもの居場所づくり支援
当社グループは、2020年8月、株式会社アイスラインと共同で同社向け業務用油脂のプライベートブランド(PB)商品「晴れの国大豆白絞油」の販売を開始しました。本製品を1缶販売するごとに株式会社アイスライン、当社、そして購入した飲食店が同額ずつを寄付する仕組みを構築し、岡山市の貧困や虐待、孤立、引きこもりなど困難を抱える子どものための「子どもの居場所づくり」事業に寄付を行っています。
2022年7月まで約2年間の活動の結果、協力飲食店は約200店舗になるなど着実に賛同の輪を広げ、寄付金が「子どもの居場所」を運営する団体に配布され、活用されています。なお寄付金の贈呈は2021年度に次いで2回目で、総額は100万円になりました。今後も継続的な支援活動を実施していきます。※関連するプレリリース:岡山市「子どもの居場所づくり」事業に活用「晴れの国大豆白絞油」の売上金100万円を寄付 株式会社アイスラインとの共同企画、地元飲食店200軒参加
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海洋・河川の環境保全に取り組む活動への寄付
当社は、便利で地球にやさしい紙パック入り食用油「スマートグリーンパック®」シリーズ対象製品の売上金の一部を寄付するプロジェクト「JOYLグリーンプロジェクト〜未来によろこびを〜」を実施し、昨年に引き続き海洋プラスチック削減等の海洋・河川の環境保全に取り組む一般社団法人JEAN(ジーン)に寄付いたしました。同プロジェクトは、「スマートグリーンパック®」シリーズ対象製品1本につき約3円を寄付するもので、総額906,480円の寄付金は海洋プラスチック削減活動に利用されます。
※関連するプレリリース:紙パック入り食用油「スマートグリーンパック®」シリーズの売上金の一部を海洋・河川の環境保全に取り組む活動へ寄付|プレスルーム|JOYL - J-オイルミルズ (j-oil.com)
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小学生向け出前授業「学びのフェス2023夏」
2023年8月、株式会社毎日新聞社と毎日小学生新聞主催の小学生向け出前授業『学びのフェス2023夏』に出展しました。当社は「オリーブ博士になろう」というテーマで、「あぶら」に関する授業とオリーブオイルのテイスティングを実施しました。当日はイベント全体で約2,000名の小学生と保護者の皆さまが来場され、当社のブースも大いに盛り上がりました。食に携わる企業として、今後も継続して食育活動などさまざまな取り組みを実施していきます。
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「神戸オリーブまつり」への協賛
2022年3月に「神戸北野工房のまち」にて神戸とオリーブのつながりを地域の皆さまに知って、楽しんでいただくイベント「神戸オリーブまつり」が行われました。当日はオリーブにまつわるさまざまなイベントが開催されたほか、当社の従業員によるオリーブオイルのテイスティング講座も行われました。
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親子工場見学「ぼくらはさんぱい探偵団」
2023年8月、公益社団法人静岡県産業廃棄物協会からの要請を受け、産業廃棄物の排出工場や産業廃棄物処理施設の見学を通して日々の生活に大きく関わる産業廃棄物について親子で考える工場見学会「ぼくらはさんぱい探偵団」を静岡事業所にて実施しました。見学では当社の産業廃棄物を減らす取り組みや各種環境配慮型商品についても説明を行いました。