地域社会への貢献と協働
概要
企業が持続的に発展を遂げていくためには、各方面のステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを深め強化していくことが欠かせません。
創業から1世紀を超える歴史を有する企業が統合して誕生した当社は、工場が立地する地域はもとより、全国に商品やサービスをお届けすることで各地のステークホルダーの皆様と深いつながりを築いてきました。今後も当社が地域の皆様に愛され、共に発展できるよう様々な形で協働していきます。また地域社会との関係強化だけではなく、J-オイルミルズにふさわしい社会貢献のあり方を今後も模索し、すべてのステークホルダーの皆様との対話を重視することで社会に広く貢献していきます。
ステークホルダーとの対話
J-オイルミルズは、経営の信頼性を高め、企業価値を中長期的に向上させるため、ステークホルダーとのコミュニケーションを積極的に推進しています。
SDGsなどグローバルでの社会課題の解決や、ESG視点での自社戦略の構築などに関心が高まる中で、取引先、株主・投資家、地域社会、NPO・NGO法人、従業員など、様々なステークホルダーの皆様と情報を共有し、課題解決や戦略構築に協働して取り組むことを目指し、対話を進めています。コミュニケーション推進の基盤として情報開示も強化しています。IR活動においては、投資家・アナリストとの個別面談やラージミーティングを通じた対話を実施し、広報活動においても、自社商品や活動に関するリリースの頻度を向上させました。
またアカデミアとの共同研究や情報提供活動も進めています。2019年からは、東北大学大学院農学研究科と食用油の酸化に関する共同研究講座(J-オイルミルズ
油脂イノベーション共同研究講座)を2024年3月31日の期間で開講しています。食用油脂の酸化制御法等について解明し、油脂の新たな応用可能性を共に探索しています。こうした産学協働による社会課題の解決も今後の重要なテーマであると考えています。
静岡事業所での対話の様子
2021年度本決算説明会の様子
ステークホルダー | 主な期待・要請 | 主な対話手段 | 頻度 |
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お客様 |
食の安心・安全 顧客満足の追及 コンプライアンス(法令順守) 信頼関係の構築 |
お客様相談室 |
通年 |
公式SNSでのコミュニケーション |
随時 | ||
日々の営業活動・取引によるコミュニケーション |
通年 | ||
ソリューション提案 |
通年 | ||
企業調査アンケートへの対応 |
通年 | ||
従業員 | 労働安全衛生 健康経営の推進 DE&Iの促進 働き方改革&エンゲージメントの向上 ダイバーシティ&インクルージョンの推進 成長機会の提供 コンプライアンス(法令順守) |
社員意識調査 |
毎年 |
従業員研修 |
随時 | ||
CDP(キャリアデベロップメントプログラム) |
毎年 | ||
社内報、イントラネットによるコミュニケーション |
随時 | ||
ヘルプライン(社内通報窓口) |
通年 | ||
パルスサーベイ(企業理念浸透進捗確認) |
年4回 | ||
キャラバン(社長と全従業員との対話) |
通年 | ||
JOYL Talks(他部門交流会) |
毎月 | ||
Joy for Life ダイニング(タウンホールミーティング) |
年4回 | ||
お取引先 | 食の安心・安全 持続可能なサプライチェーンの構築 公平・校正な取引 |
調達方針に関する説明や意見交換 |
随時 |
原料原産地における生産者との対話 |
随時 | ||
株主・投資家 | 適時適切な情報開示 対話 企業価値の向上 適正な利潤還元 |
定期株主総会の実施 |
年1回 |
決算説明会の実施 |
年4回 | ||
スモール・ラージミーティングの開催 |
随時 | ||
個別取材への対応、ESG関連投資家との面談 |
随時 | ||
地域社会 | 地域社会への貢献と協働 |
工場が隣接する地域のボランティア(清掃活動など) |
随時 |
地域イベントへの協賛 |
随時 | ||
地域活動の支援、社会貢献活動 |
随時 | ||
NPO・NGO等 | グローバルな情報収集 知見の共有 |
社外有識者、NGO、NPO、業界団体との対話 |
随時 |
アカデミア | 技術・知見・人材の共有 |
共同研究 |
随時 |
寄付講座など |
随時 |
取り組み
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「食のサステナブルAWARD」支援活動
食のサステナビリティ(持続可能性)をテーマに、斬新なアイデアによって社会を動かすきっかけづくりを目指すコンペティション「食のサステナブルAWARD」。
「Joy」をおいしさデザインで創出し、社会課題の解決に貢献していく株式会社J-オイルミルズでは、このプロジェクトに賛同し大会をサポートしました。
※2021年3月18日時点の情報です -
地域・工場の取り組み
当社グループは、全国各地に生産拠点を持ち、各地域の皆さまとの関わりを大切にしています。各生産拠点は日頃から地域の皆さまとの交流を通じ、ご意見やご要望をお聞きすることで、さまざまな角度から事業活動の改善に取り組んできました。静岡工場・事業所、横浜工場、神戸工場、倉敷工場などの各生産拠点では、「地域社会・環境への貢献」「周辺地域の美化」「社員の環境意識向上」「労使連携の強化」などを目的とし、かねてより清掃活動に取り組んでいます。今後も地域の皆さまとの対話を重ねながら、各地域の課題解決に取り組むとともに、地域の環境美化・環境の保全に貢献し、地域に愛される工場運営を行っていきます。
神戸工場・J-パック労使清掃活動の様子 -
食育活動
J-オイルミルズは、油脂に関する豊富な知識と経験を活かし、食育活動を行っています。2019年に開催された「夏休み宿題・自由 研究大作戦」では、当社のオリーブオイルマスターソムリエが、小学生とその保護者を対象にオリーブオイルの歴史と味の違いについてオリーブオイルのテイスティング講義を行い、多様な食への興味・関心を育んでいます。
当社のオリーブオイルソムリエなど国内のオリーブオイルに関する有資格者は100名を超え、神戸や小豆島などのオリーブイベン トに講師を派遣して、オイルを通じた食の健康、メニューの紹介などの啓発活動を行っています。 -
地域オリーブ育成活動
J-オイルミルズは家庭用オリーブオイル市場を牽引する企業として、国内でのオリーブオイル産業のあり方を模索し、地域の食と農に貢献する支援活動を行っています。
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子どもの居場所づくり支援
当社グループは、2020年8月、株式会社アイスラインと共同で同社向け業務用油脂のプライベートブランド(PB)商品「晴れの国大豆白絞油」の販売を開始しました。その後、1缶販売するごとに株式会社アイスライン、当社、そして購入した飲食店が同額ずつを寄付する仕組みを構築し、岡山市の貧困や虐待、孤立、引きこもりなど困難を抱える子どものための「子どもの居場所づくり」事業に寄付を行っています。2022年7月まで約2年間の活動の結果、協力飲食店は約200店舗になるなど着実に賛同の輪を広げ、寄付金が「子どもの居場所」を運営する団体に配布され、活用されています。なお寄付金の贈呈は昨年5月に次いで2回目で、総額は100万円になりました。
今後も継続的な支援活動を実施していきます。