プレスリリース
社長交代にあたって
株式会社J-オイルミルズ(東京都中央区、代表取締役社長執行役員 CEO:佐藤 達也 以下当社)は、2月5日、代表取締役の異動について発表いたしました。
社長交代にあたり、代表取締役社長執行役員 CEO 佐藤 達也、ならびに次期社長である常務執行役員 CSO 春山 裕一郎のメッセージをご紹介いたします。
なお、代表取締役の異動については2025年6月下旬開催の第23回定時株主総会で選任されたのち、同日開催の取締役会の決議を経て、正式に決定する予定です。

■現社長 佐藤 達也のメッセージ
当社は、2月5日開催の取締役会において、常務執行役員の春山 裕一郎が4月1日より社長執行役員 CEO に、6月下旬開催の第23回定時株主総会で選任されたのち、同日開催の取締役会の決議を経て代表取締役に就任することを決議しました。4月1日以降、私は会長としてその任に当たり、外部団体での活動などを通して、引き続きサステナブルな植物油業界の実現に貢献していきたいと考えております。
私は原料価格の高騰に直面する厳しい状況下で社長に就任いたしました。就任後、「復活と成長」をテーマに構造改革や経営基盤の強化にスピード感をもって取り組み、お客様、ステークホルダーの皆様によるお力添えもあり昨年度は当期純利益、配当について過去最高水準に、今期も2期連続の好業績を狙えるところまで「復活」を果たすことができました。
当社は、人びとの生活に欠かせない油脂を将来にわたり安定的に供給するという責任を果たすためにも、もう一つのテーマである「成長」を果たさなければなりません。私は、これまで「低負荷」という当社独自の特長を有する「SUSTEC ® 」シリーズや「スマートグリーンパック® 」シリーズの強化など、将来の「成長」に向けた種まきをおこなってまいりましたが、「復活」を成し遂げたこのタイミングで今後の「成長」に向け大きく舵を切るのがベストであると考え、「復活」により構築した盤石な経営基盤とともに経営のバトンを託すことにいたしました。
変革への強い意志と実行力を持つ春山のもと、新しいアイデア、新しいやり方で成長戦略を描き、J オイルミルズグループが一丸となり実行することで、持続的な成長を果たすと確信しています。
結びに、在任中はお客様や株主様をはじめとする多くのステークホルダーの皆様に格別のお引き立てを賜りましたことに、心より感謝を申し上げます。
■次期社長 春山 裕一郎のメッセージ
佐藤よりバトンを受け継ぎ、4月1日付で社長執行役員を拝命しました春山です。社長という重責に身の引き締まる思いです。
私の使命は、佐藤がこれまで築き上げてきた盤石な経営基盤をしっかりと受け継ぎ、当社の目指すべき未来(ビジョン)である “Joy for Life®-食で未来によろこびを-” の達成に向けて、中長期的な事業成長を果たすこと、お客様、株主・投資家の皆様、従業員など、あらゆるステークホルダーのご期待に応えていくことと考えております。
VUCA※と呼ばれる時代に入り、予測できない事象が多々起きるようになりました。私たちは2020年代に入りコロナ禍による生活様式の変化や、製油業界においては原料価格や需給バランスの急激な変化を経験しましたが、この先5年10年はAIなどの技術発展により、私たちの生活が大きく変わることが示唆されています。この外部環境の変化をチャンスと捉えて、現在の事業を変革するとともに、新たな事業領域を切り拓く時だと認識しています。私は、当社の成長戦略として ①既存事業の収益性の強化、②事業ポートフォリオの高度化、③海外事業戦略の推進、④次世代技術・事業への投資を実行してまいります。
また、世界的なサステナビリティ課題と意識の高まりを受け、今後食に求められる要件も大きく変わってくることが想定されます。そのような社会からの要請に対して、当社の差別化された強みである“おいしさデザイン®”のさらなる深化、高度化を通じて新たな食文化の構築に貢献できると考えております。
当社の源流を辿ると、その歴史は約200年前にさかのぼります。その歴史のなかで多くの困難をチーム一丸となって乗り越えてきました。当社の礎を築いた先人のDNAを引き継ぎ、J オイルミルズグループ一人ひとりの力を集結させ、新たな価値を創造することで人びとの健やかな暮らしづくりに貢献したいと考えておりますので、引き続きお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
※VolatilityVolatility(変動性)、UncertaintyUncertainty(不確実性)、ComplexityComplexity(複雑性)、AmbiguityAmbiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態