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持続可能な食資源への貢献とフードロス削減

概要

世界的な人口増加、気候変動などの影響による生物多様性の喪失など、さまざまな要因により食料問題の深刻化が懸念されている中、食品企業の一員として持続可能な食資源への貢献とフードロス削減に取り組むことは重要な責務と考えています。
当社では、独自技術を活かした製品開発や、多様化するたんぱく質のニーズへ対応した植物性食品素材の拡充、アプリケーションの開発と提供を行っています。また、テクスチャー素材(スターチ)と当社の独自技術の組み合わせによる水練り品の増量および食感改良等、社会課題の解決に資する製品の開発や提供に注力しています。
「あぶら」「でんぷん」「たんぱく」の素材と、当社の独自技術を組み合わせることにより、おいしく、健康的で、環境に低負荷な食品を供給し、限りある食資源の有効活用にこれからも貢献いたします。

取り組み

  • 油の使用期間を長持ちさせる独自技術「SUSTEC®」の活用

    当社の業務用製品「長徳®」シリーズは、独自技術「SUSTEC®」により、おいしさはそのままに、油の交換までの時間を長くすることで、一般的なフライ油(当社製品)と比較して3割長持ちさせることが可能です。原料(穀物)の使用量を減らすだけでなく、廃油量の抑制により、持続可能な食資源への貢献とフードロス削減に貢献いたします。

    「長徳®」シリーズ
  • 植物性たんぱくで実現する持続可能性への貢献

    畜産には家畜のえさとして不可欠な穀物や水、穀物を育てるための農作地など、多くの資源が必要とされます。また、牛の胃腸から排出されるメタンはCO2に次いで影響が大きな温室効果ガスであり無視できない環境問題です。 近年、動物性たんぱくに比べ環境負荷の低い植物性たんぱくへの関心が高まる中、当社は独自技術を活用し、代替食品の開発に取り組んでいます。
    例えば、テクスチャー素材(スターチ)やフレーバーオイル「JOYL PRO®」(ジェイオイル プロ)、植物性タンパク素材を含めた当社製品の組み合わせにより、植物性たんぱくだけでは成し得ないジューシー感や肉粒感の食感の付与、植物由来原料の異風味のマスキングを可能にしました。
    社会的に関心が高まっているプラントベースフードの「おいしさ」にこだわり、今後も「健康」や「環境負荷の低減」の実現に向けてアプローチしていきます。

  • 食感改良と離水抑制技術の活用

    惣菜や持ち帰り弁当を家で食べる「中食」の需要が拡大する中、賞味・消費期限の延長に貢献する経時劣化の抑制や食品の水分保持に対するニーズが高まっています。当社はトウモロコシとタピオカなどを原料としたスターチという植物由来の原材料と当社の独自技術を組み合わせ、おいしさの大切な要素の一つである食感の改良に向けたソリューションを提供しています。
    例えば、 当社の独自素材である「ネオトラスト®」は、水分とあぶらを両方保持できる機能を持っています。食材本来のおいしさを損なうことなく、もちもち、サクサク、ジューシーなど、さまざまな食感を創り出し、持続させることができるため、おいしさだけでなく、経時劣化の抑制に寄与することができます。
    また、「アクトボディー®」シリーズは、高い吸水力と離水抑制効果により、水産練り製品(すり身)の食感を損なうことなく、すり身代替として増量を行うことができます。食材コストの削減が可能となるだけでなく、本製品を利用した生産・販売を行うことで海洋資源の減少や枯渇を避けるための素材として期待されています。
    これらの当社の独自素材を活かす技術力により、製造時のロス削減や廃棄時間の延長にも寄与しています。
    今後も、食資源の保全やフードロス削減といった世界共通の社会課題の解決に貢献してまいります。

    「ネオトラスト®」シリーズ使用例
    「ネオトラスト®」シリーズ使用例
    「アクトボディー®」シリーズ使用例
    「アクトボディー®」シリーズ使用例

    ※スターチ(でんぷん)の力で食の課題を解決するB2Bお役立ちサイト
    「TXdeSIGN Lab.(テクスデザイン ラボ)」は こちら

  • 低負荷商品比率向上への取り組み

    当社の低負荷商品の定義を、地球環境への低負荷、人の作業・労働環境等の低負荷、食資源枯渇への対応の少なくとも一つに合致する新商品、またはリニューアル品としています。2030年に低負荷商品比率100%を目標とし、長持ちさせる独自技術「SUSTEC®」の活用や賞味期限延長の取り組みを推進していきます。

    低負荷商品開発