経営計画
2030年までの目指すべき姿および第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について
当社グループは、2030年の目指すべき姿を定め、その実現に向けて持続的に成長するため、2026年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for Growth」を策定しました。
第六期中期経営計画では、第五期中期経営計画の課題を踏まえ、2030年に目指すべき姿を描き、2026年度までの期間を将来の成長実現の為の変革期としてとらえています。
また、中期経営計画策定時から事業環境が大きく変化ことを踏まえて、環境変化に耐えうる対応力の高い体制とすべく事業基盤の強化も継続して取り組んでまいります。
J-オイルミルズグループの強み
当社グループの強みは、顧客接点、技術力、素材、そしてそれを届け、お客様の声に真摯に向き合い提案することで課題解決を実現する、ソリューション力にあります。今後はその強みを一層磨き、マーケティング、研究開発、生産、営業を強化・融合することで、「おいしさデザイン®」企業としてお客様への提供価値を最大化していきます。
第六期中期経営計画の戦略目標
本中期計画においては、以下の戦略課題の実行を通じて、成長企業へTransform(変革)していきます。
マーケティング・ブランド戦略
コミュニケ―ションブランド「JOYL」とお客様目線のマーケティングと製品開発をかけあわせ、企業価値向上を図ります。これによって、お客様に長く愛される企業となることを目指します。
高付加価値化推進
- 当社独自の技術「SUSTEC®(サステック)」を適用した長持ち油および新しいフライ油のソリューション形態であるフライエコシステムでお客様と環境への負荷を低減し、業務用油脂のフライ油市場に変革をもたらします。
- 紙パックを採用した環境配慮商品の食用油「スマートグリーンパック®」シリーズを通じて、味や機能性など付加価値のついた成長カテゴリー商品を拡売していきます。
- テクスチャー素材事業は従来のスターチ事業をより発展させたものです。新シリーズ「TXdeSIGN®(テクスデザイン)」を中心に、厳選されたスターチを当社独自の技術で加工することで、繊維感や伸展性といった特徴を持っており、さまざまな調理シーンや食品加工において、新しいテクスチャーを創出します。
- 当社独自技術とさまざまな素材の組み合わせにより、プラントベースフードのラインアップを拡充し、国内プラントベースフードのリーディングカンパニーを目指します。
汎用油の収益力改善
穀物相場が大きく変動する中、当社の基盤である油脂汎用品の事業を将来の安定した収益基盤とするため、価格戦略と構造改革を推進し、収益性の改善を図ります。
海外展開の強化
- 当社独自の技術および製品により、ASEAN市場でテクスチャー事業、製菓製パン業界向け事業を、北米市場においてファインおよびSOYシート事業の強化を図ります。
- オーガニックでの成長に加え、北米市場やASEAN市場での非連続成長の機会を追求していきます。
バリューチェーン&業務プロセス改革
サプライチェーンにおいて、在庫削減、SKU削減、パートナーシップを推進します。また、間接部門の最適化、IT・DXの活用、業務プロセス改革を実施し、一層の効率化を目指します。
上記戦略から生み出した資金および外部からの資金調達をあわせ、2026年度までの間に生み出したキャッシュをM&Aを含む成長投資、設備投資に振り向けます。また、連結配当性向40%を目安として、株主の皆様への還元を安定的・継続的に強化してまいります。
定量目標
2030年度および第六期中期経営計画の最終年度にあたる2026年度における定量目標は以下の通りです。
2026年度目標 | 2030年度目標 | |
---|---|---|
営業利益 | 110億円 | 240億円 |
ROE | 8.0% | 12.0% |
ROIC | 5.0% | 8.0% |
EPS | 260円 | 500円 |
(注)経営環境の変化に機動的に対応するとともに、資本効率を重視した成長を図るため、売上高および営業利益率は定量目標から除外することといたしました。
関連資料
2021年5月20日 第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について
2021年5月20日 第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について
2021年5月20日 第六期中期経営計画説明会資料(3,199KB)
2022年11月16日 第六期中期経営計画の見直し説明会資料(1.59MB)