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オリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON
第5回 「JOYLのこだわり」おいしさと品質を守る4つの工夫

J-オイルミルズが誇るオリーブオイルのプロが、基礎知識と楽しみ方、奥深さをお伝えする「オリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON」。
第5回は、JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」のおいしさと品質を守る工夫をお伝えします。

安定した品質のオリーブオイルを手頃な価格で食卓へ

監修:J-オイルミルズ オリーブオイルマスターソムリエ 水野 勢技世
グラスに注がれたオリーブオイルの画像

おいしさと品質を守る4つの工夫

オリーブオイルの味を決める9つのポイントの資料画像

鮮度が命のオリーブオイルは、産地や品種だけでなく、その年の天候や果実の収穫のタイミング、輸送・保管方法などがそのまま商品の味に反映されます。最終回となる今回は、JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」のおいしさと品質を守る、J-オイルミルズのこだわりをご紹介します。

JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」
JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」

①100以上のチェックをクリアしたサプライヤー

100以上のチェックをクリアしたサプライヤーの資料画像

JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」の原料オイルは、すべて世界最大の生産地スペインから輸入しています。数ある中から特に質の高いサプライヤーを選ぶため、J-オイルミルズでは100項目以上にわたるアンケートを実施し、生産管理および品質管理に対する姿勢をチェックしています。現地にも足を運び、現場で働く人の様子や実際の作業内容を直接確認して、サプライヤーを選定します。

②妥協を許さない理化学分析と官能評価

信頼のおけるサプライヤーであっても、天候などによってオリーブオイルの風味は大きく変わります。そこでJ-オイルミルズでは「先行サンプル制」という購入方法を採用。購入前に、オイルのサンプルを空輸で先に取り寄せて日本で理化学分析と官能評価を行い、品質と風味が合格になったものだけを船で輸入します。おいしいオイルを日本の食卓に届けるために、ときにはJ-オイルミルズの基準と合わず、購入しないという判断をする場合もあります。

③世界が認めた鑑定士集団

世界が認めた鑑定士集団の資料画像

先行サンプルの風味を官能評価で確認するのは、J-オイルミルズが誇る鑑定士たちです。J-オイルミルズでは、1999年から、国際オリーブ協会(IOC)の定める手法に準じた独自の「鑑定士」を育成しています。背景には過去の苦い経験がありました。
日本で最初のオリーブオイルブームが巻き起こった1996年、需要が急増する一方で、スペインで大干ばつが起こり、オリーブオイルの苦み・辛みが強くなってしまいました。現地から送られてくる先行サンプルのほとんどが基準をクリアできず、ひと月に30回断ることも……。さらに翌年は、長雨の影響で、まったりとしたオイルばかり。品質のよいオイルを手に入れるには、スペインの評価用語や慣習などを把握した上で、味や品質管理方法を現地の生産者とすり合わせるしかない――。そう考えて品質管理の担当者をスペインに派遣し、現地で習得した鑑定技術を社内へと広めていったのです。
現在は、工場の鑑定士と研究所の鑑定士で合計約30名が在籍。その技術は世界からも注目されており、アメリカ油化学会(AOCS)の技能評価試験では、6年連続で認定を取得。2021年と2022年の試験では世界のパネルが参加する中でナンバーワンの成績を獲得しました。
さらに、日本企業で初となるIOCの「オリーブオイル理化学type-B認証」を取得。この認証は、規定の理化学認証試験を受験してIOCが定める技能評価基準を満たした機関・団体に与えられます。

④鮮度をキープして輸送・包装

鮮度をキープして輸送・包装の資料画像

オリーブオイルの大敵は、光・空気・熱です。鮮度をキープするため、スペインからの輸送中は、包装容器に窒素を充填し、劣化の原因となる酸素に触れないようにします。日本へと運ばれたオイルは、フレッシュな風味を確実に維持する独自技術で充填・包装した後、商品として出荷されます。また、品質検査は、ロットごとに、日本入港時、充填前、工場出荷前の計3回行い、徹底的に品質を守ります。最初から最後まで、愛情を込めて大切につくりあげたJOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」を、どうぞお楽しみください。

水野 勢技世(みずの・せきよ)の画像
水野 勢技世(みずの・せきよ)

水野 勢技世(みずの・せきよ)
株式会社J-オイルミルズで30年以上にわたり、オリーブの品質に関わる業務を担当。1999年よりスペインにてIOC公定法に準拠した風味鑑定技術を習得。日本におけるオリーブオイルの第一人者としてオリーブオイルコンテストや品評会等の審査員を歴任。
これまでに口にしたオリーブオイルのボトルは6000本以上。使命は「オリーブオイルの本当のおいしさと魅力を皆さんにお届けすること」、夢は「1600種類以上あると言われるオリーブオイルをすべて味わい尽くすこと」。

(略歴)
  • 1999年 スペイン人鑑定士 ロニモ・ディアス・リバス氏に師事し、オリーブオイル風味鑑定技術を習得
  • 2012年 オリーブオイルマスターソムリエ資格取得(日本オリーブオイルソムリエ協会認定)
  • 2015年 イタリア・オリーブオイル・テイスター機構(ONAOO)オリーブオイルティスティング適正能力認定
  • 2018年 国際オリーブ協会の官能評価トレーニング修了