このページの本文に移動します

リスク情報

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスク(経営リスク)は、以下のとおりです。

なお、将来に関する事項は、2023年3月末現在において入手可能な情報に基づき、 当社グループが判断したものです。

項目 リスク リスク認識 リスクへの対応
戦略リスク 当社製品の需要低下に対するリスク
  • 関税引き下げによる海外からの安価な製品の流入
  • 少子高齢化の継続による市場縮小に伴う製品需要の減少
  • 油脂やミール製品の価格上昇に伴う需要の減少
  • 製品の特徴や価値が顧客に適切に伝わらないことによる需要の低迷
  • 顧客の嗜好や社会情勢等の変化に適合した製品開発や技術開発の遅れによる競争力の低下
  • 需給管理不足による不良在庫の発生
  • 生活者の価値観の変化などに対応した製品の機能・健康などの付加価値化および提案強化
  • スターチ、マーガリン、PBF(プラントベースフード)の組み合わせ提案による動物性たんぱく・脂の代替需要拡大への対応力強化
  • お客様のセグメントに応じた最適なコミュニケーションの実施、並びにブランド・製品のコミュニケーションのDX化
  • 全社システム対応強化とトータルSCM(サプライチェーンマネジメント)管理の最適化フロー確立
海外進出に潜在するリスク
  • 海外進出に潜在する、予期せぬ法律・規制・税 制の改正
  • 予期せぬ紛争・テロなどの政治的・社会的リスク
  • 海外子会社におけるガバナンス不全による不正会計や不法行為の発生
  • 外部コンサルタントや海外に進出しているグループ企業等からの各国の法規や海外リスク情報入手、迅速な対応の実施
  • 内部統制の拡充と定期的な監査の実施
財務リスク 原材料調達・為替相場等に関するリスク
  • 主要原料の品質変化、相場変動による調達コスト増加
  • 為替・海上運賃などの相場変動による調達コスト増加
  • 国際情勢の変化(ウクライナ情勢、インドネシアによるパーム油輸出禁止等)による調達不能および調達コスト増加
  • バイオ燃料需要増加による調達コストの増加
  • 原料購買規程、外国為替予約運用規程の範囲内で、競争優位と思われるポジションでの取引
  • 先物相場のプライシングと為替予約等によるヘッジ取引
  • 新規の原料産地およびサプライヤーの調査・採用
  • 原材料調達コスト等に応じた適切な価格改定の実施
  • サプライチェーン全体における持続可能な調達活動の推進
資金調達に関するリスク
  • 市中金利の上昇による金利負担の増加
  • 金融市場の混乱による資金調達難
  • 資金需要の性質、金融市場環境、長短バランス、資金調達コスト、調達先の分散等からの総合的な資金調達手法の選択
  • 社債や長期借入による固定金利での資金調達の併用による金利変動リスク低減
  • 減損懸念資産や繰延税金資産の継続的なモニタリングを通じた自己資本毀損リスク規模の把握
  • 運転資本管理、政策保有株式縮減など資産圧縮の徹底による資本効率の改善
のれんや固定資産の減損損失に関するリスク
  • 買収・資本参加した子会社等の業績不振、事業計画の大幅未達
  • 有形固定資産・無形固定資産の公正価値の下落
  • 投融資委員会および経営会議における買収価格の適切性に関する審議や買収後のシナジー実現に向けたフォローアップ
  • マクロ経済環境の定期的なモニタリング
  • 事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの見積り
ハザードリスク 自然災害・感染症の蔓延リスク
  • 大規模な地震、台風、集中豪雨などによる従業員等の人的被害、施設・設備等の損壊
  • 新型コロナウイルスをはじめとする感染症の蔓延による操業停止、製品供給の停滞
  • サプライチェーンの分断や社会インフラの機能停止による事業活動の継続困難
  • 定期的な危機管理体制および事業継続計画(BCP)の見直しによる対応力強化
  • リモートワーク等の効率的な事業運営
  • 安定供給のための、委託先や協力先の確保による生産体制の複数化や適正在庫の確保と顧客への連絡・情報共有のスピード化
オペレーショナルリスク 気候変動・環境に関するリスク
  • 気温上昇や異常気象による収穫量減少や品質変化等による原料の安定確保困難
  • CO2排出規制強化による生産コスト増加
  • 環境対策の対応不足や環境関連法令違反による企業価値の低下
  • 事業と一体となったESG経営の推進
  • 省資源・省エネルギー、CO2排出量の低減、脱プラスチック、水資源の有効活用
  • バリューチェーンにおけるAI活用による、資源利用効率の最大化
人権に関するリスク
  • サプライチェーンにおける人権対応不備による企業価値の低下
  • ハラスメント等の人権侵害
  • 外部プログラムの有効活用によるサプライチェーンのサステナブルな課題の把握および改善の実施
  • 原料調達におけるトレーサビリティ確保
物流に関するリスク
  • ドライバーや荷役作業員の不足や配送車両を確保できないことによる製品供給の停滞や大幅な配送遅延等、適切な物流コスト管理の未実施による物流破綻
  • 配送業務外の付帯作業の改善や長時間待機削減、リードタイムの延長による計画的な車両確保、適切な料金設定などによる物流環境や労働環境の改善
  • 法規制変更などへの適切な対応
情報漏洩・サイバーセキュリティに関するリスク
  • 不正アクセスやコンピュータウイルスの感染等による情報の漏洩・改ざん・消失、ICTインフラ・生産ライン等の停止
  • インシデント発生時の対応不備
  • 強固なセキュリティ対策の実施
  • 社内の機密文書の管理状況に関する定期的なモニタリングの実施
  • e‐ラーニングを通じた従業員向け情報管理教育の定期的な実施
  • 外部からのサイバー攻撃に対するモニタリングの強化推進
  • インシデント発生時の対応手順準備と徹底
食品安全に関するリスク
  • お客様への健康危害や表示等の法令違反による、自主回収やリコールの発生
  • 意図的な異物混入および食品偽装やデータ改ざんの発生
  • ISO9001による品質マネジメントシステムの運用(製品開発段階での品質アセスメント実施と仕組み強化による品質リスクの低減)
  • ISO22000認証取得および品質監査による適切な運営、確認
  • 継続的な従業員教育の実施
  • お客様の声を反映した製品開発および研究開発
人財・労務に関するリスク
  • 高度な専門性を持つ人財や次世代を担う人財の不足
  • DE&I(ダイバーシティエクイティ&インクルージョン)の進展不足による企業競争力の低下
  • 労働災害、業務中の事故、労働関連法令や労務トラブル等による企業価値の失墜、損害賠償請求等
  • 働きやすい職場環境の維持・改善、公正な人事・処遇制度の構築と適正な運用実施
  • 高度な専門性を持つ人財および次世代の経営を担う人財の育成
  • 女性活躍および定年後雇用延長制度などによるダイバーシティの推進
  • 安全衛生教育の実施や安全衛生管理体制の整備、労働環境の改善、事故発生時の迅速な対応
コンプライアンスに関するリスク
  • 法規制や社会規範に反した行為や不正・ハラスメントなどの発生
  • 法規制の変更や追加による事業上の制約
  • 法規制および社会規範の順守を目的とした「J-オイルミルズ行動規範」の策定と、社内研修による周知徹底
  • 社内外の内部通報窓口設置による不正やハラスメントなどの早期発見と是正
  • 法規制の変化に対応するための法令改正情報注視
知的財産に関するリスク
  • 競合他社による同様の技術開発に対し、当社の知的財産の権利化が不十分なことによる競争優位性の喪失
  • 第三者の知的財産権の侵害による販売の差し止めや損害賠償請求等
  • 関係部署との相互連携強化による発明などの早期発掘および迅速かつ適切な知的財産権利の取得
  • 第三者の知的財産権の侵害を未然に防ぐ仕組みの構築
  • 知的財産権に関する従業員向け研修の継続的な実施